私と琇は、1人のお墓の前に来て居た。 栗 井 家 之 墓 栗井 美紀。 琇の彼女であり、私の唯一の女友達だった子。 『………美紀…』 . 「…」 琇は、何も言わずにそっと花を置いた。 きっと、何か言ったら涙がこぼれてしまうからだろう。 死んだのもちょっと前教えられたから、何かの夢じゃ無いかと思う。