「はぁっ…はぁ…」





やばい…

授業に遅刻しちゃう!





あたしは屋上からダッシュで走る。


そして授業が始まるチャイムと同時に教室のドアに手をかけた。




ガラッ!!

教室にはすでに先生が来ていて、ギロッと睨まれる。




ひえぇっ…

あたしは慌てて席につく。



ふぅ~なんとか間に合ったぁ。




教科書を出しながら息を整えていると、あたしを心配そうに見つめる真澄ちゃんと目があった。


あたしが屋上に行くのをずっと心配してくれてたから…





『大丈夫!うまくいったよ!』



あたしは口パクしながら、指でOKサインを作る。


真澄ちゃんはホッとした表情でうなずいて黒板の方を向いた。