「だって!悠矢が最近ずっと僕に冷たいからっ!だからちゃんと話がしたくて。僕が知らないうちに何かしちゃったんなら謝るよっ!だからっ・・・」

「ふっ・・・くくくっ・・・」

僕が必死になって謝っている時に悠矢は笑い始めた。

「あーっはっはっはっはぁ!!!」

「悠矢・・・?」

「なに?くくくっ・・・自覚なしなんだなぁ・・・。あーっはっはっは!」

自覚なし?

自覚って何?

「やっぱり僕、悠矢になんかして・・・」

「おかしいよ!おかしすぎる・・・あはははははっ」

悠矢は狂ったようにお腹を抱えながら笑っている。

「テレビでもそれくらい面白かったらいいのにね!あっはっは」

そんな風に、ふざけた事を言ってる場合じゃない。

僕は悠矢に何をしたの?

悠矢になにかここまで怒らせるようなことした覚えが無い。

「僕は悠矢を怒らせるようなことしたの・・・?」

「あはっ!あははっ・・・はは・・はーぁ。」

悠矢は笑いが止まると同時に裕太と目が合った。

そしてまた、それと同時に目の色が変わった。

まるで真っ黒な闇のように・・・。