「柴田先輩か~、いいなぁ。

もう昔のことは忘れてさ、好き~!って、柴田先輩の胸に飛び込んじゃえば?」



……ハッ!



中学のときのことを考えていたあたしは、サナの言葉で我に返った。



さっき、サナに引っ張られるまま学食を出て、あたしは今教室に戻ってきている。