栞SIDE
あくる日の朝...。
少し早めに起きて、髪を巻いてみた。
「いい感じ...♪。」
もともと髪質は悪くないから巻いたらふわっとしていつもよりも可愛い私になった気がする。
だって...
電車であったら紫苑君が声をかけてくれるかもしれないから。
前から私のことが気になってたっていってくれた。
でも、たぶんそれは嘘。
目が合ってもすぐにそらされたり近くを通っても声をかけてくれることはなかった。
でも、それでもいい。
話せるんだったら、それで十分だよ。
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