「はぁ……。」
総長部屋に俺のため息が漏れる。
なんで今頃昔のことなんて思い出すんだろうな……。
もうとっくに忘れたつもりだったのにな……。
♪~♪~♪
俺のケータイが鳴る。
尚希か彰人か零也か……またはあのスパイ女か…。
最近やけにスパイ女から絡まれる。
「………はい。」
『もっしー♪』
「……。」
今更ながら、電話に出たことを後悔した。
「……何だよ。」
『紫苑と話がしたくって♪』
「……ざけんな。」
俺が終了ボタンを押しかけたとき、スパイ女の言葉に一瞬頭がフリーズした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…