翌朝、古き良き歴史のある女子高では生徒達が続々と登校して来た。

「ナツキ~、おはよう」

「ナッちゃん、おはよう」

「みんな、おっはよー!」

元気に明るく返事をするのは、女子高校生のナツキ。

彼女の元気な姿に、友達は笑顔になる。

朗らかで人見知りのしないナツキには、多くの友達がいた。

しかし表情を曇らせた女友達の一人が、ナツキに声をひそめて言ってきた。

「ナツキ、昨夜遅くにサイトに投稿された写真、見た?」

「えっ? 何時頃?」

「んっと…。午前1時頃」

「ボクはもう寝てたなぁ。何か変な写真でも投稿されてた?」

「うん…。何か死体の写真が出てたの。アタシ、もうビックリしちゃってさ」

「えっ? 死体? 偽物じゃなくて?」

「それは分かんないけど…」

さすがのナツキも複雑な表情を浮かべる。

「まだサイトに載っているのかな?」

そう言いつつナツキは自分のケータイ電話をカバンから取り出す。

「ううん、すぐに消されたからもうないと思うよ」