翌日、学校では例の事件のことで騒ぎになっていた。

だがナツキにとっての救いは、周囲の生徒達が興味本位で話しかけることがなかったことだろう。

みな、ナツキとコンピュータ部を心配し、サイトのことも気にかけていた。

警察のパソコンの調べもすぐに済み、部員達は無罪であることを証明された。

だが殺人事件の犯人は捕まらず、生徒達は集団下校をするよう言われた。

地域ごとに教師が一人つき、ナツキの方向にはタカシナが担当することになった。

「何だか怖いよねぇ。学校近くで殺人事件、その現場の写真がウチの部のサイトに載せられるなんてさ」

同じ方向に帰る部員の一人が、ナツキに声をかける。

不安そうな表情は、学校の生徒達全員がしている表情だった。

一応警察も見回りをしてくれるし、遅くなる時は教師が必ず送ってくれることになっている。