慶応元年12月某日。 私はあまりの寒さに目を覚ました。 「寒…っ」 ふと障子の向こうが妙に明るい事に気が付いた。 服を着替え、障子を開けると…。 「うわぁ…」 外は辺り一面、雪景色だった。 昨日は随分と冷えると思ったけど、まさか、雪が積もるとは…。