「ソウマさん、コレは…」

「後でマカに怒られるのでは…」

「…またとんでもないことになったものね」

ハズミ・マミヤ・マリーの3人は、新聞を広げて見ながら、引きつった表情を浮かべていた。

「…ウチの責任、ですかねぇ」

さすがのソウマもバツの悪そうな顔をしていた。

新聞の一面には、廃墟と化していた地域の記事が載っていた。

そして写真には、崩壊した廃墟跡が大きく掲載されていた。

『一瞬にして崩れ落ちた廃墟! 老朽化が問題か!』

などと記事には出ていた。

「あのお客様、大人しそうに見えて、かなりの激情家だったんですね」

「女を舐めたら痛い目見るって、マカで習わなかったの?」

マリーが呆れた顔で、ソウマを見た。

「あはは…」

「あの幽霊地域、すっかり見通しが良くなったみたいだな」

「ある意味、解体する必要が無くなったとも言えるんだが…」

さすがのハズミとマミヤも、戸惑いを隠せない。

彼女の一蹴りは、全ての廃墟を崩壊するほどの威力を持っていた。

それはもちろん、ソウマが買わせたあのネックレスのせいだ。