「勇心ぃ!! クラブ行けへんのぉ?」
…長い1週間は過ぎ、最終日。
今日は、奥田に告白の返事をする日。
答えなんか決まってる、絶対無理。
「あー、行く行く。ちょっと今日遅れるから、先輩らに上手いこと言うといてやぁ」
だって、あたしが好きなんは…。
野球部員たちに手を振る勇心の横顔を、舞は静かに眺めていた。
「…で、もうすぐやろ? 俺ら隠れて見守ってるし、何かされそうになったらスグ駆けつけたるからな」
教室の隅っこで、真剣な表情の舞と夏子。