「えっ!?あの子柾樹君の元カノなのっ?」


コテージの外。
鳥のさえずりと蝉の鳴き声が響く中、美菜があまりにもでっかい声出すから、慌てて口を塞いだ。


「ちょっと…声大きいよ…」


私は辺りを見渡して誰もいないのを確認した後に、ゆっくりと手を離した。



「あ、ごめん。つい吃驚しちゃって…」


吃驚したにしろなんにしろ、美菜は声がでかすぎる…


近くに柾樹とかいたらどうしてくれんの…



…柾樹ならまだしも朝井さんとか妃芽ちゃんがいたらどうしてくれるのよ。



「…なんで朝井さんの彼女になってるんだろう…?」


だっておかしくない?