「先生」

「ん?」

「ちょっと聞きたいんですけど…」

「何?」

思い切って、さっきから気になる事を聞いてみた。

「…先生。私と同じぐらいの弟とか居ます?」

「弟は居ないな。兄貴と姉貴は居るけど」

「そうですか」

私の勘違いかと思っていたら、

「何か気になるの?」

と先生。

その質問に違和感を感じながら、ゆっくりと口を開いた。