「主任!お誕生日おめでとうございます!私と神楽からのプレゼントです」



「ありがとう」



「愛依ちゃんおめでとう!」



「愛依、おめでとう」



「どうもすみません;;」



1月3日、私は誕生日を迎えた。

今日は本来休みだが、斗志樹が休日返上で出勤してた為、迎えに来たら、まさかの臼杵・七星・磯村さんからプレゼントが渡された。

デスクにも一つあったが、誰からか。

順に開けて行くと、臼杵と神楽からはエメラルドグリーンとスカイブルーのミックスカラー柄のシルクスカーフ。

七星からはCOACHのトートバック。

磯村さんからは、煙草用か黒のフリルのポーチを貰った。



「……何これ」



最後にデスクにあった白い箱を開けると、今まで一度も手にした事のない秘部を隠さないようなやらしい下着の上下セット。



「何か、1階に届けられてたようだが……誰がこんなものを」



磯村さんが案内課から受け取って持って来てくれたのか、箱の中身に驚いてる。

箱に貼られてた付箋メモを見るも“難波愛依様”と書かれてるだけで、贈り主の名前はない。



「捨てて!こんなんいらへん――っ!」



次第に気持ち悪くなり、デスクから払い落とす。

七星が黙って拾い、片付けに行ってくれる。



「……どうしたんだ」



「愛依に届いてたあの名無しの贈り物が、セクシーな下着で」



「…………」



仕事にキリが付いたのか、課長室から出て来た斗志樹。

磯村さんから話を聞くと、眉間にシワを寄せた。