「奴らは遥か前から我々と敵対してきた。かつて奏雲がやつらを全て葬ってくれたはずだが…生き残りがいたようだな」

ルーシーの表情が曇っていった。

「あいつらの弱点は?」

薫はたずねた。親父が達成できなかったのならオレがやってやる。

薫は意気込んでいた。

「熱だ。刀に熱をこめてそのまま切れ。ただし、生半可な攻撃ではすぐに再生する。確実に致命傷を与えろ」

薫は、あの時の出来事を思い出した。

確かにあの男は首が大きく傾げたのに生きていた。


つまり、あれ以上のダメージを与えなければいけないということだ。