そこから二人はエクソシストや悪魔について説明をうけた。

悪魔というのは常に人間に憑依するタイミングを伺っていること。


組織の成り立ちや活動など事細かく教えてくれた。

二人に説明をしてくれたのはルーシー・ルーという女性。


先ほど、薫に銃を突きつけた女性だ。

彼女はここの責任者であるらしく、だからこそ薫に奏雲の後を継いでほしいといったのだ。



そして、彼女は最後に対悪魔用の武器を薫に渡した。

「?」


薫は武器を目の前に疑問に思った。

差し出された武器は刀っぽかったがこれには刀身がない。


柄の部分しかないのである。


「これは封魔剣だ。悪魔を倒すことの出来る唯一の武器。これは…」

「あの……!」


薫は申し訳ないと思っていたが、話を遮って聞いてみた。


「これって、刃の部分ないですよね。どうやって悪魔を倒すんですか?」


薫の言葉にルーシーはニヤリと笑った。