「ふゎぁ〜〜」


あくびを噛み殺すも、口から出てくるのはあくび。


AM7:30
激しく降る雨にうんざりした面持ちでいつものように学校に向かっていた。



あの日から1ヶ月が経とうとしていた。

ヤツのいない生活。


シングルマザーだった母は仕事に明け暮れて顔を合わすことも少なかったが、部屋が一段と静かになった気がする。



そして



『もう我慢できません』


置手紙の言葉があの日から胸に突き刺さっていた。