ガラガラッ。 車のドアを開けた いつもはなんとも思わないドアが今日は開けるのが嫌だった 乗りながら風景を見ていると眠くなってきた いつのまにか、まぶたが閉じ夢の世界に入り込んでいた。 パチッ。 母ちゃんの低い声で現実に戻された。 「着いたわよ。起きなさい」 また心配性の母ちゃんだ。 俺は、なんとなくため息がでた。 病院の自動ドアに吸い込まれたかのように病院の中に足を踏み入れた