ケータイ小説 野いちご

なっ?【完】

愁side

昔から女には困っていなかった。

ただ、本気になれる女がいなかった。


そんなある日、家の近くのコンビニに立ち寄ったとき。


深夜のコンビニに客が少なく俺と学生らしきふたりの女の子しかいない。


「七穂ぉ、早くしなさいよ」


「真知、ちょっと待って!!モンブランとプリンタルトの究極の戦いなの!!」


「戦いって……あんたが優柔不断なだけでしょ?」


「よし、モンブランにきめた!!プリンちゃん今度食べ物てあげるからねっ!!」


若いっていいな。デザートひとつであんなに喜べるなんて。


レジで会計をしている彼女を見るとドキッっとした。



彼女の笑顔があまりにも可愛くて。



そして、その3カ月後。


コンビニでの出来事を忘れかけていた俺は突然の出会いに驚いた。


なんでうちの会社にいるんだ?


「おっ、安藤七穂ちゃんじゃん」


俺の隣で彼女の名前を言ったのは同僚の坂井。


「坂井。あの子のこと知ってるのか?」


「今年入ってきた新入社員の中で一番可愛いって有名だよ。もう何人か目ぇつきなかてるし」


そうなのか!?毎年新入社員なんて気にしないから知らなかった。








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