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ーチュンチュン。

窓の外から、鳥の囀りが聞こえる。



「アリアちゃーん!朝だよ!」


「…んー……」



陽気で明るい声と、真横にあるカーテンをザッと誰かが開けた音で目が覚めた。



「…チナおばさん、おはよーう……」


「おはよう、アリアちゃん!」



朗らかに笑いながら、私を見るのは

チナ・マサナ。


…チナおばさんは私と血縁関係は一切ないけれど、幼い頃から私を本当の子供のように育ててくれた

私にとってお母さんの様な存在だ。



「今日の朝ごはんはね…アリアちゃんの好きなイチゴサンドだよ!」


「え、本当っ!?」


「本当だよ。だからさっさと着替えて食べないと…私が食べちゃうわよぉ?」


「そ、それはダメ!」



ベットから飛び起きて、バタバタと着替え始めた私を見て、チナおばさんは「ウフフ」と微笑んでいた。