結斗side
……あの花音の泣き顔。
八年前の、あの事故以来に見た気がする。
―――八年前。
『ママ、かのん、ゆいとといっしょに遊園地行きたいよ』
その日は花音の誕生日だった。
いつも仕事で忙しかった花音のおとうさんも、一日休みをとったらしかった。
花音は、幼馴染みの俺を誘い、車で遊園地に向かった。
それが花音の両親と話した最後だった。
帰り道、信号無視した軽トラックが助手席の方から突っ込んで…
おかあさんは即死だったらしい。
おとうさんも、救急車で運ばれている最中に、息をひきとった。
幼馴染みとして、花音を守る。
一人にさせない。
そう花音と花音の両親に誓った。
「花音…!」
「なによっ結斗は私を一人にしてまであの子のところにいたいんでしょ?だったら、いればいいじゃん」
あーあ、涙で化粧とれて、とてもじゃないけど一人にはできませんけど。
「…俺の彼女を一人になんてさせな…」
「本当は!!本当は…結斗はあの子が好きだったんでしょ…?私…知ってるんだよ?」
言い返せなかった。
……本当のこと、だから。
……あの花音の泣き顔。
八年前の、あの事故以来に見た気がする。
―――八年前。
『ママ、かのん、ゆいとといっしょに遊園地行きたいよ』
その日は花音の誕生日だった。
いつも仕事で忙しかった花音のおとうさんも、一日休みをとったらしかった。
花音は、幼馴染みの俺を誘い、車で遊園地に向かった。
それが花音の両親と話した最後だった。
帰り道、信号無視した軽トラックが助手席の方から突っ込んで…
おかあさんは即死だったらしい。
おとうさんも、救急車で運ばれている最中に、息をひきとった。
幼馴染みとして、花音を守る。
一人にさせない。
そう花音と花音の両親に誓った。
「花音…!」
「なによっ結斗は私を一人にしてまであの子のところにいたいんでしょ?だったら、いればいいじゃん」
あーあ、涙で化粧とれて、とてもじゃないけど一人にはできませんけど。
「…俺の彼女を一人になんてさせな…」
「本当は!!本当は…結斗はあの子が好きだったんでしょ…?私…知ってるんだよ?」
言い返せなかった。
……本当のこと、だから。