ケータイ小説 野いちご

つむじ風。

エピローグ


俺は
恋を、した。

最初で最後の恋だった。

金太郎みたいな髪をした、
一つ年下のやつ。

高すぎず、
低すぎず、
柔らかなあの声が

好きだった。


いつも俺を見つめてくれる
あの黒目がちな瞳が

好きだった。


何より、
俺に向けてくれる笑顔が

好きだった。


優しくて、温かくて…


でも、そいつ
俺の前では意地っ張りで、
かわいくねぇことばっかり言ってよ。


いつまでも、いつまでも
そいつと一緒にいたかった…

世界に終わりが訪れる、その日まで。


結局、叶わなかったよ…
俺がそれを断ち切ったんだ。

忘れようとすればするほど、
そいつへの想いが溢れ出しそうで

苦しかった。

それでも
ずっと
ずっと、想ってた。

この先、
俺がどこにいても
何をするにしても

これからもずっと想ってる。


俺の人生でした恋は
そのひとつだけだ。

たったひとつ…


この俺がだぜ?

こんな俺を夢中にさせたやつの名前、

知りたいか?



…ヒロコっつうんだよ。


葉山博子ってな…


  〔完〕


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