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もしも、時間が巻き戻せるのならば、

あたしは、どこからやり直したいと

願うのだろうか。




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「レナ。お前はとりあえずこいつらの名前を、覚えろ。」

「わかった。」

隣に座るヒサが、横目であたしを見る。

周りを見渡すと、やっぱりカラフルな頭が

あたしの目に飛び込んでくる。

こいつらの第一印象は“サーカス団”だ。

「アキ。お前からしろ。」

「は~いよっと。」

ヒサの隣に座る紺があたしに顔が見えるように

前のめりになる。