未瑠SIDE


「ジリリリ・・・。ジリリリ・・・。」

アナログの目覚まし時計がどこかでなっている。



「未瑠!いい加減、起きなさい!今日は入学式よ。」

へぇ・・・。入学式・・・。



「はあぁ!?早く言ってよ!!」



ベッドから飛び上がってみじたくを始める。


制服を着てみてうっとり・・・。

白のブラウスはふんわりしていて赤と黒のタータンチェックのネクタイ。
それとおそろいのふんわりしたぱにえでも入っているんじゃないかってくらいのスカート。
その下には黒いレースがついていてどこまでも私好み。




だって、このためにこの高校に入ったんだもん。

勉強がんばって特待生で入った花ヶ丘学園。



じゃなきゃ、こんなお嬢様の高校なんかはいれやしない。



だって、私はどこにでもいる普通の女の子。

顔も普通、スタイルも普通、運動神経も普通。

勉強は、ま、がんばったからね。

努力の天才と言おうかな。


「お母さん、行くよ。」

私と同じく鏡の前でうっとりしているお母さんの肩をたたいて家を出る。



今日から、花ヶ丘学園の生徒になります。

文月 未瑠です!