風雅と想いが通じ合ったあの日から2年―――。



今、私達は卒業色の真っ最中。



何故か私が卒業生代表になり、今、舞台に上がっている。



めんどくさい…。




でも、私はみんなにこの言葉を伝えよう。







「えー、まともな挨拶をするのはめんどくさいので、私の気持ちを伝えます。


私はこの学校に来て、大切な仲間ができた。


支えてくれる奴ができた。

守ってくれる奴ができた。

そんな仲間に囲まれて、私は本当に幸せだった。


それに愛する人もできた。

本当に私は幸せだと実感できた。


今、仲間がいてくれたおかげで私はこの瞬間を大切にできる。


本当にありがとう。」





私が話し終えると、






「優衣さん、最高です!!」



「ありがとうございました!!」


「俺達も幸せでした!!」






下っ端のみんなが次々と嬉しい言葉を言ってくれる。






ありがとう―――。