ケータイ小説 野いちご

こまどりのこえ

元・マジシャンガール

ある日あたしの両手から

魔法がどこかへ飛んでいってしまったようです


泣きながら部屋中探したけどみつからない

ごめんねごめんね

あたしが大切にしなかったから

いつもこの手にあるものだと

当然だと思っていたから

愛想を尽かされたのかしら


魔法がどこかへ飛んでいって

あたしはただの女の子

きのうまではできたこと

何回も失敗してまた泣いて


魔法がどこかへ飛んでいって

あたしはひどく不安になる

手探りで前に進むの


あたしは一応歩き出す

あたしは一応生きている

それでもやっぱり

今夜も窓を開けて眠るのです

魔法が戻ってこないかと


今夜も夢を見るでしょう

マジシャンガールだった夢。



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