「今日はプリントやるぞー。つか、もう教科書とノート使わねえから」


倉本先生が教卓に立って、ニコリと笑顔を浮かべてそう言った。

服装も、ネクタイはしてないしスーツは着崩れている。


「………先生が」

「倉本先生が」

「も」

「も」

「「「もどったーー!!!」」」


歓喜の声が、教室に響いた。


「先生お帰りー!!」

「かっこいいー!!」

「先生大好きー!!」

「イケメンー!!」

「私の癒しー!!」


そんな言葉たちが、宙をこれでもかと交差する。