結果発表が行われるまでは、自由時間だった。
「美代と写真撮り行こう!」
詩織に誘われて、一緒にステージ脇に向かうと、そこにはすでに多くの人がいて、候補者たちと写真を撮る行列が出来ていた。
「みんなー!」
美代ちゃんが大きく手を振りながらぴょんぴょん飛び跳ねていたから、すぐに発見できた。
クラスの何人かの女の子によって作られたドレスは美代ちゃんの可憐さをより惹き立てていて、近くで見ると本当に可愛かった。
「美代ちゃん可愛い!」
私の目を見てにこにこしている美代ちゃんを見ていたら、思わずハグしてしまった。
「香が出てたらきっともっと素敵だったよ!」
美代ちゃんの可愛さを絶賛したはずなのに、美代ちゃんからは意外な言葉が返ってきた。
「そんな、私はダメだよ。」
そんな器量ないし。
「私には小山くんは荷が重いよ。」
そういって美代ちゃんは笑った。
美代ちゃんでも扱えないってどれだけ手のかかる奴なのよ。
「小山くんには香が一番だよ。」
なんて返事すればいいのか分からなくて、流れてきそうな涙を誤魔化すように私は美代ちゃんにもう一度抱きついた。
「美代と写真撮り行こう!」
詩織に誘われて、一緒にステージ脇に向かうと、そこにはすでに多くの人がいて、候補者たちと写真を撮る行列が出来ていた。
「みんなー!」
美代ちゃんが大きく手を振りながらぴょんぴょん飛び跳ねていたから、すぐに発見できた。
クラスの何人かの女の子によって作られたドレスは美代ちゃんの可憐さをより惹き立てていて、近くで見ると本当に可愛かった。
「美代ちゃん可愛い!」
私の目を見てにこにこしている美代ちゃんを見ていたら、思わずハグしてしまった。
「香が出てたらきっともっと素敵だったよ!」
美代ちゃんの可愛さを絶賛したはずなのに、美代ちゃんからは意外な言葉が返ってきた。
「そんな、私はダメだよ。」
そんな器量ないし。
「私には小山くんは荷が重いよ。」
そういって美代ちゃんは笑った。
美代ちゃんでも扱えないってどれだけ手のかかる奴なのよ。
「小山くんには香が一番だよ。」
なんて返事すればいいのか分からなくて、流れてきそうな涙を誤魔化すように私は美代ちゃんにもう一度抱きついた。