「香、おっそーい!」
教室に入った途端、玲奈に怒られた。
顔を洗った後、小さなタオルしか持っていなかった私はしばらく風に当っていて、10分後ではなく20分後に教室に到着したんだ。
教室に入る前、もう一度トイレに入って目の赤さと鼻の頭の赤さがひいたことを確認したから、大丈夫なはず。
「ごめん。何すれば良い?」
「男子部屋へGO!」
玲奈の言葉に、あやうくまた涙を流してしまいそうになった。
「それは…嫌。」
「ダーメ!我儘は認めません。はい、協調性!」
香を信頼してるよ、なんて言われたら断れないよ、玲奈。
「…ん。じゃ、行ってくる。」
「頼んだよ。香なら大丈夫。」
玲奈の優しい声…。
うん、頑張ろう!
泣かない。
アイツの前じゃ絶対泣かないもん!
馬鹿、馬鹿、馬鹿!!
教室に入った途端、玲奈に怒られた。
顔を洗った後、小さなタオルしか持っていなかった私はしばらく風に当っていて、10分後ではなく20分後に教室に到着したんだ。
教室に入る前、もう一度トイレに入って目の赤さと鼻の頭の赤さがひいたことを確認したから、大丈夫なはず。
「ごめん。何すれば良い?」
「男子部屋へGO!」
玲奈の言葉に、あやうくまた涙を流してしまいそうになった。
「それは…嫌。」
「ダーメ!我儘は認めません。はい、協調性!」
香を信頼してるよ、なんて言われたら断れないよ、玲奈。
「…ん。じゃ、行ってくる。」
「頼んだよ。香なら大丈夫。」
玲奈の優しい声…。
うん、頑張ろう!
泣かない。
アイツの前じゃ絶対泣かないもん!
馬鹿、馬鹿、馬鹿!!