ケータイ小説 野いちご

【完】貴方が居たから。

恋に落ちた瞬間。
聴こえない




倉庫の前に立ち続け、どれ位が過ぎただろう。

私の前にニヤリとした笑みで立ってるのは、数回だけ警察の前で会った事がある人。

兄貴と度々、捕まってるらしい村岡昌宏ームラオカマサヒロー君。

確か、まだ高校3年生の18歳。



「来てたなら早く入らないとダメじゃん」



「…私、関係ないから」



鉄扉の隙間から見えたのは、ロープで縛られ、袋叩き状態の兄貴。

…関係ない…。

関係ない、筈なのに。

体が中へと吸い込まれて行く。

卑怯で最低なヤツら。

だから、世間から嫌われるんだ。



「私を呼んだの誰ですか?」



用件なしに呼ばれてたら、兄貴と帰る。

< 41/ 200 >