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「痛っ…………!」



部屋に入って来るや
いなや、ガシッと肩を
つかまれて部屋の奥に
連れて行かれて。



ソファに押しつけるように
座らされて、あたしは
思わず悲鳴をあげる。




―――今は夜。


あたしはまた、キーを
渡されてるあのホテルの
部屋にいた。



サブスカの撮影の見学を
終えた後、ここで待ってる
よう玲斗に言われたんだ。



あたしは夕方からずっと
部屋で待ってて――

玲斗が連絡もなしにやって
来たのは、8時を過ぎた頃
だった。



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