「みゃあ…」

どこからか猫の声がする

金曜日の夜

しとしと、雨が降る

俺は一人家に帰る途中だった

そんな時

一人雨の中佇む少女がいた






透き通るような白い肌

うすく紅がかったピンク色の頬

ぷっくりとした唇

幼い顔つきだがその容姿は綺麗だった



俺はその子をちらりと盗み見た

どうしてこんな雨の中に一人で居るんだろう

ふと疑問を持った

でも俺には話しかける勇気なんて無かった

それに話しかけようとも思わ無かった

スッと通り過ぎようとした時






「ねぇ。」


話しかけられる