【葵 side】 それは、いつもと何も変わらない朝だった。 いつものように、お母さんに起こされて いつものように、制服に着替えて いつものように、お母さんが作る美味しい朝食を食べて 「あおいーー」 いつものように、陽が私を迎えに来る。 そんな、いつもと何も変わらない、朝だった。