俺は朝、たまたま街を歩いてたら1人の女とぶつかった。


急いでたのか、早口に一応謝られたけど、感情のこもってない喋り方だった。そいつが走って行った後に何か落ちていた。

いつもならほっとくが
今日は何故か拾って倉庫に戻った。


「おい龍也!ったく、何処行ってたんだよ」

何処だっていいだろうが…
「夕方陽翔高校に行く」

「……はぁ?」

「聞こえなかったか?」

「いやいや、聞こえたけどよぉ、何しに行くんだ?」

俺は彰に向かってさっきの女が落としたものを投げた。


「うわっ!?何だ?生徒手帳…?」