――翌日、警護第四係オフィス。



「おはよーッ♪」




「おーっす!」
「おはよ」




あたしは元気良くオフィスのみんなに挨拶をする。




「水樹、手大丈夫だったの?」




朱里が心配そうにあたしを見た。



「みず、逮捕しようとしたらやられたんだろっ?ドンマイだったな〜」




健太も椅子をクルッと回転させ、こちらを見た。




「うん、かなり最悪だった〜!大丈夫だよ♪そんなに深くないから」




あたしは包帯が巻かれた手を見せた。




「二宮さんは勇敢だね。健太よりも頼もしいよ。」




北野さんがクスクスと笑いながら健太を見た。




「あーっ!ひどいっすよ北野さーん!」




健太はブーと口を尖らせながら言った。




「おはよう」




談笑していると、緒方さんが出勤してきた。




「おはようございます」




あたし達は挨拶すると、デスクに着いた。




「集まれー」




緒方さんはデスクに荷物を置くなり、集合をかけた。




「「はい」」




全員返事をして、緒方さんのデスクに集まる。




「今日から無期限で総理令嬢の警護に付く。殺害予告が届いたらしい。北野と月島は総理官邸付近の検索と消毒をした後、二宮と佐々倉と交代しながら令嬢の警護だ」



マルタイが総理令嬢〜?
なんでまた…




あーっ!
ていうか、無期限ってことは…




「お、緒方さん!ってことは来週は休みなし…ってことです…よね?」




「あぁ、しばらくは休日返上で仕事になるな」




げーっ!
さ、最悪……。