ケータイ小説 野いちご

放課後図書室

09


次の日の放課後。


私の方が先に図書室に着いた。


奥の方に自習している生徒が2人。


私は静かにカウンターの中に入って、座った。




「……」


この、上げた前髪……。


今日は、教室で恵美ちゃんと玲奈ちゃんに、ものすごく褒められた。


少し恥ずかしかったけれど、少しスースーしたけれど、私はやっぱり嬉しかった。




早瀬君……。


気付いててくれてるかな?


「……」


あれ?


それより何より……。


あの、『目、閉じてみる?』の日以後、初めて喋るんだ。


……早瀬君と。






ゴクリ。


喉が鳴るのが分かった。


私の緊張のバロメーターが瞬く間に上がり始める。

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