「じゃあ、明日ね〜奈央っ」 「うん、ばいばいっ」 どこにでもいる平凡な女子高生のあたし、今井奈央。 学校からの帰り道、一緒帰っていた友達に手を振って、家に向かって歩きだす。 快晴の空を見上げながら。 「ふんふふーん♪」 なんて陽気な鼻歌を歌いながら、今日の夜ご飯のメニューを考えていた。 それから十分。 あたしの住んでいるマンションにたどり着く。 オートロックを解除して、エレベーターで七階まで上がる。