「………………。」


あたし、漣 幸(サザナミ サチ)は、授業には出ず、よくサボって図書室に来ていた。



他人と関わるのは嫌だったから。


本当なら学校になんて行きたくない。それでも学校に来てるのは、単位が危ない教科があるからだ。



単位が足りている授業には出ない。



だからこうして図書室に来る。

本は好きだ。目で見なくても、想像して物語を楽しめるし、何より本は喋らない。



静かだし、言葉が無いから自分が一人なのだと安心出来る。