ザワザワと、木々に生えている葉がこすりあっている音がした。 たくさんの木々が生え並び、由緒正しきこの神社。 名は、辰己神社(タツキデジンジャ)。 代々継ぎし者は水梨家の人々。 そんな辰己寺の中に、1人の少女がいた。 黒い髪に透き通った白い肌、儚くもうつる、その少女。 だが、少女が考えていることは・・・ 「あぁ~、もう!なんで掃き掃除なんてやんなきゃなんないのよ!」 しょうもなかった。