新学期が始まって、まだ四日しかたってないのに…

もう一ヶ月ぐらい過ぎてしまった気がする。



なんで、こんなに疲れるんだろ…

あたしは眠い目をこすりながら、教室に入った。



「美月、今日遅かったね」

いつもなら一緒に登校しているはずの萌は、先に教室に着いている。

「ごめん、寝坊した…」

「なんかヤツれてるよ…大丈夫?

美月に相談したいことがあったんだけど…また今度にするね」

萌は可愛い声でそう言ったけど、少し不安そうな顔をしている。



「萌、どうした…?
何かあったの?」