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『………。』



【叫骸学校】に来ました。


正しく言えば、学校の前にです。





『ここに……転校するのか?』



窓ガラスあるの?ってくらい割れてるし
校舎の外壁に落書きめっちゃあるし
三階にまで落書きあるし、どうやって書いたの?って感じ。






『脇役が来るところじゃないよ……。』



入りたくない入りたくない入りたくない。



けど、


入らないといけないんだろうなぁー…。






なんて、ボーっとしていると



―――ドンッ



『あ、すみません。』


誰かに後ろからぶつかられた。




「チッ、突っ立ってんじゃねぇよサダコ。」


見ると、赤い髪のイケメンでした。




…ってサダコ?

あのホラーの?





………。



うん。


ヘタに怒っちゃいけないんだよね、気に入られたくないし。





だからニーッコリ笑って……っていっても口元しか見えないだろうけど。



『すみません。ボーっとしてて。赤髪さんが避けてくださればよかったんですけど………突っ立っていた私が少し悪いですね。
ではサヨナラ。』





イヤミ満載で謝った。





「分かれば良いんだよ。分かれば。」



って、コイツ気づいてないし。イヤミに。




バカ?


バカなの?