ケータイ小説 野いちご

桃色ブルー

恋の始まり




由希はけっこう神出鬼没。学校も朝から来てる時もあれば遅刻してきたり、休み時間に教室に行っても全然いない……!


どうしても由希に会いたくて、なんとなく屋上に行ってみた。なんか王子様って暖かい場所が好きそうだから。

太陽の光とか。今日はすごく快晴だし青空で日光浴してたりして……?

いつも佳奈の予想は外れるんだけど今回は見事にビンゴ!


屋上に行ったら王子様は仰向けになって空を眺めていた。しかもライバルはいないし屋上には由希と佳奈だけ。

これって大チャンス到来?


「由希見っけ」

寝ている王子様に近づいた。王子様は今日も不機嫌だった。

ううん、不機嫌じゃない時なんてないんだからもう由希はこういう人だって受け入れなきゃ。

大丈夫。こう見えて佳奈は心が広いから。


「ここに来れば由希に会えると思って。もしかして佳奈ってエスパー?」

由希からの返事はまた返ってこない。佳奈って透明人間じゃないよね?


「ねえ、由ー希ー。佳奈のこと見えてる?」

そう言って由希の顔の前で手をヒラヒラとさせた。王子様は余計に嫌な顔をした。

< 13/ 31 >