〜修学旅行二日目〜



予定よりも早く行動できたので、
宿があくまで少しゆっくりすることになった。


…どこか知らない河で男子ははしゃいでいる。


『紅葉?どうしたの?
 深刻な顔して。昨日のこと?』

祐希奈が心配して言ってくれた。



「うん。なんかね〜良くわからないの。」


『…自分の気持ちが?』



「どうしたんだろうね。あたし。」


『はぁー。
 …紅葉は気づいてないみたいだけど
 それってさぁ、










 紅葉は櫛森のこと好きだよ。』



は?

何言ってんの?


…意味わかんない。


…あたしが櫛森のこと『好き』?