ケータイ小説 野いちご

美しい雨―キミの笑顔を見せて―

Chapter.8*捜索*




寒い季節が終わり、暖かい季節がやってきた。



4月――。



桜も満開になり、サラサラと音をたて舞う花びらは、まるでピンク色の雨のようだった。



美雨との生活も5ヶ月を迎えた。



美雨が、どこから来たのか、どんな子なのか……。



美雨に何があったのか、名前、年齢……。



美雨と一緒に過ごしてきた中で、いまだに美雨のことは何一つわからない。



俺の中では、そんなこと関係なかった。




ただ、一緒にいるだけで……。



でも……。




俺と美雨を引き裂こうとする運命の足音は




刻一刻と近づいてきて来ていたんだ――……。





< 93/ 200 >