車がたどり着いたのは学校で。

所々の教室に明かりが灯っている。

 「やっぱりな。」

 「やっぱり?」

 「あぁ、研修発表会が近いからな。休日出勤している先生達もいると思って。」

 「どうして、学校なの?」

 「いいから。降りて。」

 「そんなのムリだよ。バレタらどうするの?」

 「大丈夫って。俺今から職員室に顔だしてくるから。」

 「職員室?」

 「カギ預かってくるよ。調べ物があるって言って。」

 「なんでここなの?家帰ろうよ。」

 「いいから。保健室で待ってって。」


先生は、むりやりわたしを降ろすと職員室へと駆けて行く。


時々先生が何考えてるか分からなくなる。

一度いいだしたら、けっこう頑固で俺様で。

見つかったらどうするのよ~って心で叫びながら保健室に向かったんだ。