陸の返事を待っている皆さん。

あたしもだけど。


「ごめんね、今日は用事があるんだ」

「えぇぇ~~……ダメなのぉ~~?」


行かないってわかったことに、ホッとした。

知らないうちに、大きく息を吐いてる。


「あーちゃん?」

繭ちゃんが、キョトンとした目であたしを見てた。


申し訳なさそうに、ちょっと微笑んでいる陸。

内心……どう思ってるのか……わかんない。


あたしがいるから、断ってるのかな?

ホントは、行きたい?


う~~ん、どうなんだろ。

今度、聞いてみなきゃ。


「何の用事?」

「ちょっとだけでもムリなのぉ~~?」


甘えるような猫撫で声。

陸のキライなモノだ。

みんな可愛いけど、化粧が濃い過ぎる。


陸をどうにか誘おうと、彼女たちは顔や体を近づけてた。


なんで可愛い子たちって、スタイルも良かったりするの?

大きな胸をポヨンポヨンと、ヤツの腕に押しつけてる。


陸……胸好きだもんね。

ちょっと、いや……かなり嬉しいのかもしれない。