「なんでニヤけてんの? 嬉しい?」

「え、まぁ……そりゃ、好きって言われたら、嬉しいよ……」

「そ……か。じゃ、なんかオレ、やっぱ諦めらんないなー」



立ったままの透は、座っている私のうしろにまわり、

私の両肩に、透の手を乗せた。



「えっ? なに、するの……?」

触れられた箇所が、熱くなってきた。

心臓もたないって!

免疫ないんだから~っ。



もう私の顔は、全身の血が顔に集まってるんじゃないかと思うぐらい

カッカしていた。

手で、頬を押さえる。



好き?

え、違うよ。

動転してるんだって。これは。