いらっしゃいませー。

テメェの為に真心込めて、笑顔でドーナツ届けます。

よろしく、お客サマ。



んー?

ンだ、お前客じゃねーのかよ。



え、私の話を聞きに来た?


ンだ、ソレ。

客かと思ったら、冷やかしかよ。


うぜーな。

アホみてーにドーナツ揚げんので忙しンだから、おら、アッチ行っとけ。



あ?

何、ぼーっとつっ立ってンだよハゲ。

帰れつってンだよ。





ちっ。

なんで、帰らねぇんだよ。




あーハイハイハイ……分ーったよ。

私の負けだ、負け。

ホントのとこ、後輩に仕事任せて暇してたとこだし。


いいよ、話くらいしてやろーじゃん。

いいか。

耳の穴かっぽじってよく聞いとけよ。



……って、ホントに耳かっぽじんな。

そんな期待すンじゃねーよ。


この私、佐凪と馬鹿で間抜けな類友のくだらねー話なんだっつーの。