『ピッピッピッピ…』



…。



心電図の整った音が部屋に広がる…。




夏海はゆっくりと目を開けた。。。





横には…?

裕也?…。



それと、お母さん。お父さん。
それに…海斗?




皆こっち向いてる…。




『な、夏海…。』




お母さんが喋った…。



その顔はとても心配そうで…
母の目は…


何時間も泣いた後のように…赤く腫れていた。。。




『大丈夫か??』



裕也が問う。



「うん…。」




アレ…?
ここ…

病院…?



何でアタシが病院なんかに……?



もう一度皆を見直す夏海…。



アレ??


何かおかしい…



何か…


何かが…足りないような。。。




(あみ…。)



その名前が脳裏に浮かぶ…。




(あみ…?アレ??………そうだ、あみが居ないんだ…。でもなんで…?)


夏海はゆっくりと思い出そうとする…。




すると夏海の頭に浮かぶ記憶が、昨日起った事が……走馬灯のように流れる…。





(あみは…。車に……引かれて……それから……)