楽屋の椅子に座ると、翼さんは大きなタメ息をついた。
そしてそのまま放心状態になる。
まるであたしたちの存在を、忘れてしまっているかのようだ。
何か飲めば、多少は落ち着くかも知れない。
そう思ったあたしは、飲み物を探した。
テーブルの上に、スタッフが用意したと思われるペットボトルのお茶があった。
そばにあった紙コップにお茶をそそぎ、翼さんに渡そうとした時、ふと思った。
このお茶、達郎兄ちゃん調べてなかったよね…。
あたしは隣の湯月くんを見た。
先ほどまでの青い顔から一転して、その顔は紅潮していた。
あんなハプニングを目の当たりすれば、ドキドキして当たり前だろう。
「はい、湯月くん」
あたしは紙コップを手渡した。
「あ、ども」
興奮で喉が渇いていたのか、湯月くんは受け取ったお茶を、一気に飲み干した。
よし、大丈夫。
あたしは別のコップにお茶を注ぐと、翼さんにそれを渡した。
そしてそのまま放心状態になる。
まるであたしたちの存在を、忘れてしまっているかのようだ。
何か飲めば、多少は落ち着くかも知れない。
そう思ったあたしは、飲み物を探した。
テーブルの上に、スタッフが用意したと思われるペットボトルのお茶があった。
そばにあった紙コップにお茶をそそぎ、翼さんに渡そうとした時、ふと思った。
このお茶、達郎兄ちゃん調べてなかったよね…。
あたしは隣の湯月くんを見た。
先ほどまでの青い顔から一転して、その顔は紅潮していた。
あんなハプニングを目の当たりすれば、ドキドキして当たり前だろう。
「はい、湯月くん」
あたしは紙コップを手渡した。
「あ、ども」
興奮で喉が渇いていたのか、湯月くんは受け取ったお茶を、一気に飲み干した。
よし、大丈夫。
あたしは別のコップにお茶を注ぐと、翼さんにそれを渡した。